コラム
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「新・ヘリポートの造り方」
2025.02.26
屋上ヘリポートにアルミデッキを薦めるワケ その4
ポイント5【工事が簡単。工期が短く確実】
アルミデッキ床は工場で製造したデッキを並べていくだけですから工期が短く天候にも左右されにくいものです。コンクリート床は工期が長いだけでなく、天候不順時には手戻り作業が発生することもあります。
ポイント6【メンテナンスが不要で、事故の心配がない】
経年劣化に伴う大補修
キレイに仕上がったように見えるコンクリート床でも、繰り返しの衝撃荷重によってあっけなくクラックが生じることがあります。そのためコンクリート床を毎日入念にチェックし、飛散事故が起こらないように常に用心しなければなりません。コンクリート床の着陸帯には最上面に浸透性防水を施す必要があることは本文中で繰り返し説明しました。さらに浸透性防水をしていても定期的に防水層のチェックと補修が必要です。 一方、アルミデッキは繰り返し荷重に強く、経年劣化がほとんどありません。
ポイント7【リサイクルできる】
例えば30年後の建物解体時、コンクリートヘリポートの解体処分は大変です。解体費、産廃費、運搬費など多くの費用がかかりますし、騒音やホコリなどによる環境問題への対応も求められるからです。 一方、アルミデッキの着陸帯はクレーンとラチェットで静かに解体できるだけでなく、アルミはリサイクルでき高額で引き取ってもらえます。おそらくコンクリートと比較して1000万円程度は安くなるでしょう。アルミデッキで着陸帯を造れば「見えない1000万円を貯金している」と考えることもできるのではないでしょうか。
ポイント8【ライフサイクルコストが安い】
本書では「下部構造部材の軽減化」「メンテナンスフリー」「エンドコストが安い」ということを説明しました。イニシャルコストで、アルミ床の方がコンクリート床より高価であっても、ランニングコストやエンドコストを加えたライフサイクルコストではまず間違いなくアルミデッキの方が安くなります。さらに日々の管理やチェックが楽になり、事故発生の心配が軽減するなど、いいことずくめです。