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基礎知識
空飛ぶクルマと屋上Vポート
2021.09.01
空飛ぶクルマと屋上 Vポート 未来の東京の空には環状コリドーとランプが
少し「Vポート」の話から離れて、「空飛ぶクルマ」は都会上空をどのような飛び方をするのかの話をしましょう。これは専門分野ではありません。ここで述べる未来予測が現実のものとなるかどうか保証できません。「多分、こうなるんじゃないのかな」というおぼろげなイメージですが、少し夢を持って、映画『スターウォーズ』の世界に近づいてみましょう。
恐らく東京上空には「空飛ぶクルマ」のために2つの環状空中コリドーができます。肉眼では見えない空中トンネルができると思ってください。地上の山手線より少し小さめの直径約4キロメートルの内環状コリドーと、それより少し大きめの直径約7キロメートル程度の外環状コリドーです。どちらの環状コリドーも地上400メートル程度付近にできるのだろうと思います。ただし大型航空機の空域やヘリコプターの空域などと折り合いをつけながらコリドーを設置することになるでしょう「空飛ぶクルマ」は基本的にこのコリドー内を飛ぶのですが、環状コリドーにはいくつかのオンランプ(入口)とオフランプ(出口)があります。これら決められたランプからしか環状コリドーへの出入りはできないのです。自動車道の環状線と同じです。
目には見えないコリドーですが、「空飛ぶクルマ」の中からは電子表示などではっきりと見えるようになるのかもしれません。
(「Vポート」Vertiport の略称、その他の呼称はバーティポート、バーチポート、ヴァーティポート、ヴァーチポートなど)