コラム
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基礎知識
2018.05.22
ヘリポートの離着陸面に亀裂?!
コンクリートは絶対にクラックが生じる
コンクリートは打設直後から乾燥収縮が始まり、それと同時にヘアークラック(小さなひび)が生じます。ヘアークラックは強度に大きな影響はないとされていますが、特に離着陸回数が多いコンクリート製のヘリポートの場合、ヘリコプターが着陸する時にかかる衝撃荷重により離着陸面にクラック(亀裂)が入りやすく、その箇所から雨水が浸透し、やがてコンクリートの中の鉄筋が錆びて膨張し「鉄筋爆裂」を招きます。爆裂を起こしたらコンクリート床の強度は著しく低下します。このため、コンクリート製のヘリポートでは、施設の機能を確保するために日頃から点検、清掃等による維持管理が大変重要です。
ヘリポートを建設する際には、建設後の保守維持管理も含めて相談ができる専門の航空コンサルタントをお勧めします。