コラム
ヘリポート業界の動向、知識などの情報を記事にしています。
基礎知識
2018.05.15
病院ヘリポートの失敗例2<ビル屋上床面が離着陸面>
大丈夫ですか? あなたの病院ヘリポート
事前にしっかりした航空コンサルタントに確認しないと『使えないヘリポート』ができてしまいます。
多額の費用を投じてつくった病院屋上ヘリポート。
でも、実際には使用できないヘリポートが日本中にいくつもあります。
設計事務所やゼネコンへの丸投げが最も危険。
また、悪徳航空コンサルにもお気をつけ下さい。
私たちは多くの失敗例を知っています。
失敗例2
「屋上床に直接ヘリが着陸するタイプの施設をつくったが大丈夫?
屋上床に直接ヘリが着陸するタイプの施設をつくったが非常にうるさい。」
屋上床へ直接降りるタイプはあまりお勧めできません。なぜなら、嵩上げなしで直接屋上面にヘリが設置する場合には通常の設置面よりもはるかに高い衝撃受強度が床面に要求されます(ICAO)。当社の屋上嵩上げタイプ(桟橋タイプ)では機体の最大重量の2.5倍に耐えられる床面を必要としていますが、屋上面へ直接降りる場合には最大重量の4.5倍を要求します(ICAOではこの数値を明確には記していませんが、ジカ降りは桟橋タイプに比べはるかに高い強度を要求しています)。この要求に耐えうる屋上面を持つビルは通常ありません。耐えうるためには非常に強固な柱と梁が必要になります。おそらく現在日本にある、屋上面へ直接降りるタイプのヘリポートはこれらの勧告を無視した設計か、知らない上での設計になっているものと思われます。
A. 嵩上げヘリポートデッキで解決ができます。