コラム
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「新・ヘリポートの造り方」
基礎知識
2024.12.04
「新・ヘリポートの造り方」融雪ヘリポートを設置する際のポイント
屋上もしくは嵩上げに
融雪ヘリポートは屋上もしくは構築物上に造ることをお勧めします。それもコンクリート製ではなくアルミデッキで造るべきでしょう。
地域や時期によって雪質は異なりますが、ヘリコプターにとって雪は大変に厄介なものです。地上ヘリポートの場合、着陸帯のみを融雪したのでは様々なリスクが残ります。
さらさらとした粉雪ですとヘリコプターの降下に伴って雪が舞い上がってしまいます。ホワイトアウトという現象で、視界が利かなくなり非常に危険です。絶対にホワイトアウトが起こらないように融雪しなければなりません。
非常に危険なホワイトアウト
湿った雪の場合は、その雪が凍結し、塊(かたまり)となることがあります。ヘリコプターのダウンウォッシュでその雪の塊が吹き飛ばされ事故につながる恐れがあります。また積雪量が多い場合には進入ルートの1/8勾配に対し積雪が飛行障害になることもあります。
地上ヘリポートではストレッチャー用の通路も含め、広範囲の融雪が必要になります。
一方、屋上あるいは構築物上のヘリポートですと嵩上げした面のみの融雪で済みます。十分嵩上げしていればホワイトアウトの心配も雪塊を飛ばす心配もありません。ストレッチャーでの移動距離も短く、運ばれる傷病者にとっては優しいヘリポートになります。