コラム
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「新・ヘリポートの造り方」
基礎知識
2024.11.15
「新・ヘリポートの造り方」着陸帯の大きさ
着陸帯の大きさは「地上ヘリポート」と「屋上ヘリポート」で異なります。地上ヘリポートでは機体投影面の全長と全幅でできる矩形が基本です。屋上(構築物上)では縦横とも投影面の1.2倍の長さが必要になります。
例えば BK117型機(全幅 11.0 m 全長13.03 m)の場合、構築物上に着陸する際の最低必要面積は13.2 m×15.7 mです。ヘリポートとしての強度を持った床面積がこの13.2 m×15.7 mしかなければ、進入・離陸方向は180度方向でしか取れません(図1)。
また、このうちの1辺のみが長くても(例 13.2 m× 20 m)、進入・離陸方向は180度方向の2ルートに限られます(図2)。これでは将来、進入表面上に突出する建物が建築された場合、ヘリポートとして使用できなくなります。(図3)。
床面積を15.7 m×15.7 mにすれば着陸帯を2つ描くことができ、進入・離陸方向は90度方向で4ルートが取れます(図4)。当初の計画ルートの進入表面に将来、突出する建物が建てられても、他の2つのルートはまだ使うことができます。
さらに床面積を大きくすることで多くの飛行ルートを確保することができるため将来的なルート確保に対する不安は少なくなります。(図5)