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基礎知識

2024.07.11

屋上ヘリポートが普及する理由とは(その2)


前回のコラム ⇒ 屋上ヘリポートが普及する理由とは

 

理由4【地上ヘリポートでは傷病者のプライバシー保護が困難】

 

ヘリコプターで搬送される重篤な傷病者が人目にさらされることは極力避けるべきです。
ストレッチャーで運ばれる傷病者とその家族は、その姿を他人に見られることを望みません。
またそれを目にする方も気持ちのいいものではありません。地上ヘリポートは人目を避けて搬送することが困難です。
屋上ヘリポートであれば、プライバシーの保護が容易です。

 

理由5【傷病者への負担は屋上の方がはるかに軽い】

 

屋上ヘリポートに直結したエレベータにストレッチャーで移動し、エレベータを利用してICU(集中治療室)やER(救急救命室)へ移動することが、傷病者にとっての負担が最も軽くなります。

地上ヘリポートでは病棟から距離を取らなければならず、 最低でも100m 程度はスト レッチャーで移動しなくてはなりません。
暑い日や寒い日、悪天候時に長い距離をストレッチャーで運ばれることは患者にとって負担が大きいため、避けたいものです。

 

垂直移動は患者もスタッフも負担が軽い

 

水平移動は負担が大きい

 

理由6【予期せぬ事態の発生リスクが小さい】

 

屋上ヘリポートには、部外者が立ち入る可能性はほとんどなく、管理も簡単です。

一方、地上ヘリポートは立入り規制が難しく、誰が立ち入ってくるか分かりません。
着陸時に子どもが近づいてきますと非常に危険です。

ゴミなどの飛来物による被害や部外者の立ち入りによるヘリコプターへのイタズラなど、地上ヘリポートは予期せぬ事態が起こりやすいといえます。

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