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基礎知識

2024.07.04

屋上ヘリポートが普及する理由とは


前回のコラムでは、地上へリポートのメリットとそれでも屋上ヘリポートが普及する理由についてお話ししました。
では、その具体的な理由を以下に見ていきましょう。

 

 

理由1【地上ヘリポートでは飛行ルートの確保が難しい】
ヘリコプターの離着陸ルート(進入表面)に障害物があっては着陸が許されません。
ヘリポートから1/8勾配の面に突出しているモノがあると飛行障害物になります。
地上ヘリポートでは障害物のない飛行ルートが確保できる場所はそれほど多くはありません。
そのため「屋上にしか造れない」ということが多いのです。

 

都市部においては地上ヘリポートは進入表面に障害物があることが多い

 


屋上ヘリポートであれば飛行ルートを確保しやすい

 

理由2【風対策・騒音問題対策は屋上の方がはるかに楽】
後で詳述しますが、近隣住民からのクレームで多いのは、ヘリコプターからの吹き下ろしの風(ダウンウォッシュ)や騒音です。
地上ヘリポートよりも屋上ヘリポートの方がクレームの発生リスクは大幅に軽減できます。

クレームが多い騒音問題
 

理由3【屋上の場合、将来的に離着陸できなくなる心配が少ない】

ヘリポートの供用開始後、飛行ルートの下にビルが建ち、それが飛行障害になった場合には離着陸できなくなります。
屋上ヘリポートなら新たなルートを設定できることが多いのです。

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