コラム
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基礎知識
2024.02.26
屋上のコンクリートヘリポートの衝撃荷重計算で最も重要な2つのチェック
①曲げ応力
ICAOではこの「最大離陸重量の2.5倍」に「共振応答係数1.3」を乗じた「最大離陸重量の3.25倍」を着陸帯にかかるヘリコプターの総荷重としています。そして総荷重はスキッド幅(脚間幅)の任意の2点で均等に受けるということになります。
躯体コンクリートはもちろん防水層上の保護コンクリートも、同様の曲げ荷重を受けることになります。
なお、我が国の緊急離着陸場は、反復利用を前提としていないので、共振応答係数=1.3を乗じずに施工することが許されています。
②パンチングシャー応力
ICAOではヘリの着地衝撃によるパンチングシャーを「(最大離陸重量×3.25)/645㎠」と定めています。防水層の上の保護コンクリートもこのパンチングシャーに耐える強度がなければ割れてしまうことになります。保護コンクリートにもパンチングシャー応力が求められるのです。